【次々回展 3/9から】
モノたちの眼-メラネシア造形物と密やかなバイオグラフィ

慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、文学部民族学考古学研究室と共同で、同研究室管理のメラネシア造形物を手がかりに、モノと人間の関係性を見つめ直す展覧会を開催いたします。民族学・考古学の研究領域のキーワードを辿りながら、KeMCoの展示室に集った、祖霊像、神像、岩偶、仮面など「眼」のあるモノたちの視点に考えを巡らせる展覧会です。ぜひ、KeMCoの展示室でモノたちとの出会いをお楽しみください。

 

撮影:村松桂(株式会社カロワークス)

  • 日付

    2026年3月9日(月)-5月15日(金)

    11:00–18:00 土日祝、3月23日(月)・4月29日(水)–5月6日(水)休館
    特別開館|3月28日(土)、4月18日(土)、5月9日(土)

  • 場所

    慶應義塾ミュージアム・コモンズ(三田キャンパス東別館)

  • 対象

    どなたでもご覧いただけます(予約不要)

  • 費用

    無料

  • お問い合わせ

展覧会概要

モノが私たちの眼の前に在るとき、その背後には製作・使用・交渉・蒐集・展示・転売・転用…といったさまざまなできごとが積み重なっています。モノたちの来し方、モノたちのバイオグラフィは、人間とモノとの関わりの歴史であり、モノに誘われた人間たちの行為を浮かび上がらせるものでもあります。人間の眼からモノたちの眼へと視点を転じるとき、私たちの社会に向けられたモノたちの眼には、いったい何が映るのでしょうか。
慶應義塾大学の民族学考古学研究室で長らく管理されてきたウリやマランガンと呼ばれる木製祖霊像は、20世紀初頭から独領ニューギニアで貿易商を営んでいた小嶺磯吉氏が収集し、後に大学へ寄贈されました。また、「現代の眼-原始美術から」展(1960年、東京国立近代美術館)をはじめとした展覧会で大学外に貸し出され、美術の文脈に置かれることもありました。
本展覧会では、こうしたメラネシア造形物のバイオグラフィに触れることを出発点としながら、他地域の民族資料や考古資料、あるいは美術作品として収蔵される大学のコレクションなどから眼をもつモノたちを展示します。モノたちの眼、そして私たちに向けられたモノたちの眼差しについて、来館者とともに考える空間の創出を試みます。

 

[展示構成](予定)

第1章:人の眼からモノたちの眼へ

第2章:展覧会という装置 ―交差するバイオグラフィ

第3章:モノたちのエイジェンシー ―モノに衝き動かされた人びと・趣味家の世界

第4章:大学という空き地 ―バイオグラフィを紡ぎゆく

 

関連プログラム

ギャラリートーク

会期中、展覧会共同企画者・山口徹(文学部 教授)と当館学芸員によるギャラリートークを行います。

(どなたでもご参加いただけます。定員20名程度、先着順、事前お申込みの方優先)

日時|4月18日(土)14:00〜15:00(予定)

 

※受付方法・トーク開始時間等の詳細は決まり次第、展覧会ウェブサイトにてお知らせいたします。

※その他、展覧会に関連したプログラムの開催を予定しています。詳細は、展覧会ウェブサイトおよびSNS等で順次情報を公開いたします。

 

主な出品作品(部分図)

1.ウリ像とマランガン彫像(木製祖霊像)|ビスマルク群島 ニューアイルランド島|20世紀初頭収集
2.木偶|ニューギニア島 セピック河流域|20世紀初頭収集
3.岩偶|秋田県 内岱遺跡|縄文時代前期(重要文化財)
4.仮面|スリランカ|20世紀初頭収集
5.バアル神像|オリエント シリア|後期青銅器時代(紀元前1550–1200年頃)
6.コルワル|ニューギニア島北西海岸 チェンドラワシ湾|1932年頃収集
7.女性頭部|紀元前1世紀後半-紀元後1世紀頃

 

*資料情報は、資料名|由来地|制作・出土・収集年代 の順(不詳情報は欄を省略)
*1〜6は慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室所管、7は慶應義塾大学所蔵*写真はすべて撮影:村松桂(株式会社カロワークス)

 

主催:慶應義塾ミュージアム・コモンズ、慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室
協賛:「海域アジア・オセアニア研究プロジェクト」(人間文化研究機構グローバル地域研究プログラム)東京都立大学拠点
協力:

 

文部科学省科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)「マテリアマインド:物心共創人類史学の構築」、
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティチュート(KGRI)未来共生デザインセンター
共同企画:山口徹(文学部 教授)、臺浩亮(KGRI共同研究員)

(2026年1月6日現在)