ふとした点景 —— 岡崎和郎

慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、美術作品や学術資料、あるいはさまざまなオブジェクトをひとつの展示台で紹介する小さな展覧会シリーズ「ふとした点景」をスタートします。

 

会場は、屋外の風景に開けた階段踊り場のスペース。「ふとした点景」とは階段の踊り場で展示されたオブジェクトと、それを含みこむ KeMCo の吹き抜け空間の景色を指しています。
展示台の上に現れるのは美術作品のこともあれば、学術資料や何かの道具ということもあるでしょう。展示室で行われる展覧会だけではお見せしきれない、大学のコレクションや学術資料に光を当てる企画です。
ぜひ、KeMCo という場所で過ごすなかでの作品や資料とのふとした出会いをお楽しみください。

 

第一回目は、現代美術家・岡崎和郎の「御物補遺」作品を展示します。オブジェをめぐる作品を制作してきた岡崎の仕事を、2025 年の 1 年間に KeMCo で開催する展覧会に合わせ、四期に分けてご紹介します。

 

撮影:村松桂(株式会社カロワークス)

  • 日付

    2025年1月9日(木)~2月7日(金)
    11:00–18:00 土日祝休館
    特別開館|1月18日(土)、2月1日(土)
    臨時休館|1月20日(月)、2月3日(月)

  • 場所

    慶應義塾ミュージアム・コモンズ展示室(三田キャンパス 東別館階段踊り場)

  • 対象

    どなたでもご覧いただけます(事前予約不要)

  • 費用

    無料

  • お問い合わせ

2025 年に KeMCo で開催する展覧会会期にあわせ、四期に分けて展示。

 

[1年の予定]
第一期:1 月 9 日(木)〜2 月 7 日(金)
同時開催=「KeMCo新春展2025 へびの憩う空き地  」展

 

第二期:3 月 17 日(月)〜5 月 16 日(金)

 

第三期:6 月3日(火)〜8 月6日(水)予定

 

第四期:10 月〜12 月予定

 

最新情報はKeMCoウェブサイトをご確認ください。

 

岡崎和郎(1930–2022

岡山県岡山市生まれ。早稲田大学で美術史を学ぶ。1958年より読売アンデパンダン展に出品し、作家としての活動をはじめる。初期のオブジェでは「内部」を起点に、外と内、表と裏、虚と実をめぐる問いかけを示し、身体の痕跡といった人間全般へと対象を広げた。1963年より、部分を通して全体を見通す造形思想「御物補遺(ぎょぶつほい)」を確立し、生涯にわたり多彩な制作を行った。倉敷市立美術館(1997年)、奈義町現代美術館(2001年)、神奈川県立近代美術館 鎌倉(2010年)、千葉市美術館(2016年)、北九州市立美術館(2016-2017年)など数多くの個展を開催。

 

 

プレスリリースは こちら  

 

主催|慶應義塾ミュージアム・コモンズ、YOKOTA TOKYO
協力|特定非営利活動法人 Japan Cultural Research Institute

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