【次回展】慶應義塾ミュージアム・コモンズ×飯沼観音圓福寺
嵯峨本の誘惑:豪華活字本にみた夢

まぼろしの豪華活字本の実像に迫る展覧会

 

日本の書物史に燦然と輝く美麗活字版本「嵯峨本」の、世界有数の貴重なコレクションが慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)にて“揃い踏み”!展示室を埋め尽くすように並ぶ嵯峨本の数々は、まさに圧巻です。膨大な時間と高度な技術を惜しみなく注いで作られた、豪華絢爛な嵯峨本の世界をぜひご堪能ください。

 

図版:飯沼観音圓福寺嵯峨本コレクション

  • 日付

    2025年 9月30日(火)-11月28日(金)

    11:00–18:00 土日祝休館
    特別開館|10月4日(土)、11月15日(土)
    臨時休館|10月6日(月)、11月17日(月)

  • 場所

    慶應義塾ミュージアム・コモンズ(三田キャンパス東別館)

  • 対象

    どなたでもご覧いただけます(予約不要)

  • 費用

    無料

  • お問い合わせ

展覧会概要

日本の出版史上最も美しい書物とも称される「嵯峨本」。色鮮やかな料紙、きらきら光る地模様、斬新な挿絵に端麗な活字を伴わせるなどして、古典文学の世界をきらびやかに描き出したこの書物群は、京都・嵯峨の豪商、角倉素庵によって刊行されたと考えられています。膨大な手間と高度な技術を惜しみなく注いで作られた嵯峨本は、まさに芸術品であり、新たに始まった泰平の時代を謳歌する人々の、本作りへの情熱と好奇心を今日に伝えています。

本展では、世界有数の嵯峨本の所蔵数を誇る、千葉県銚子市・飯沼観音圓福寺の多彩なコレクションを中心に、慶應義塾が所蔵する貴重な蔵書も加えて、その美しさや面白さを実感いただくとともに、いまだに謎多き嵯峨本をめぐる研究の最前線をご紹介いたします。

 

関連プログラム
すべて入場無料、事前予約制。お申し込み開始時期、受付方法等はウェブサイトにてお知らせします。

 

シンポジウム「飯沼観音圓福寺と嵯峨本(仮)」

日 時|10月4日(土)13:30 ~
場 所|三田キャンパス東館8階ホール
登壇者|平幡照正(飯沼観音圓福寺 住職)
・・・・高木浩明(近畿大学文芸学部 非常勤講師)
・・・・小秋元段(法政大学文学部日本文学科 教授)
・・・・佐々木孝浩(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 教授)

 

トークイベント「嵯峨本の誘惑(仮)」

日 時|11月27日(木)18:15 ~
ゲスト|松本久木(松本工房 デザイナー)
・・・・佐々木孝浩(附属研究所斯道文庫 教授)・・・

 

ギャラリートーク

展覧会共同企画者によるギャラリートークを行います。

日 時|10月20日(月)/11月15日(土)/11月28日(金) 各回14:00-14:45
話 者|佐々木孝浩(附属研究所斯道文庫 教授)

 

その他、展覧会に関連したプログラムを開催いたします。情報は随時ウェブサイトで公開いたします。

 

主な出品作品(部分図)

 

[1] (左)『伊勢物語』〔慶長13年(1608)〕刊、嵯峨本第2種本、2巻存上1冊

[2] (右)『伊勢物語』〔元和寛永頃〕刊、2巻2冊

[3] 『伊勢物語』慶長13年(1608)刊、嵯峨本第1種本、2巻2冊、相応院旧蔵

[4] 『徒然草』〔慶長〕刊、2巻第1種本

[5] 『方丈記』〔慶長〕刊、綴葉装1帖

[6]   狩野友仁正成筆「飯沼山観世音縁起絵巻」明暦2年(1656)

* 所蔵はすべて飯沼観音圓福寺

〔 〕内は補足情報

 

同時開催
ふとした点景岡崎和郎  」展
会期|[第三期]9月30日(火)-11月28日(金)
会場|慶應義塾ミュージアム・コモンズ(三田キャンパス 東別館 2階 階段踊り場)

 

主催:慶應義塾ミュージアム・コモンズ、飯沼観音圓福寺

協力:慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫、慶應義塾大学三田メディアセンター

共同企画:佐々木孝浩(附属研究所斯道文庫 教授)

企画協力:佐々木康之(文学部 准教授)

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