【終了】【「臥遊がゆう-時空をかける禅のまなざし」展シンポジウム】
常盤山文庫コレクションがつなぐ、モノと人のネットワーク

常盤山文庫コレクションは、現在、東京国立博物館、九州国立博物館、そして慶應義塾ミュージアム・コモンズに寄託され、活用されています。「寄託」とは耳慣れない言葉かもしれません。しかし、ミュージアムがお預かりする寄託コレクションは、収蔵品とつながりあって体系的な展示を実現したり、新たな切り口を提供するなど、ミュージアムの活動の中で非常に大きな役割を持っています。

常盤山文庫コレクションは、ポリシーを持って蒐集されたコレクションです。コレクションはひとつのきっかけで膨らんだり、枝分かれしたり、また変動をしない時期もあります。しかし、変動しない時期であっても、その存在が新たなコレクションを呼びよせる力を持ちます。

本シンポジウムでは、常盤山文庫コレクションが3つの組織で生み出している、モノと人のネットワークに着目します。それぞれのミュージアムで常盤山文庫コレクションの活用に携わる方々をお招きして、コレクションの魅力とともに、リアルなミュージアム活動の実際を語ります。

 

常盤山文庫とは…

常盤山文庫(https://tokiwayama.org/)は、1943年に実業家菅原通濟がその母体を築いたコレクションで、禅宗の墨蹟、中国宋元時代の絵画や室町時代の水墨画に始まり、二台目理事長壽雄氏がそれらを拡充しました。さらに、三代目理事長菅原春雄氏が、中国陶磁と漆器からなる工芸コレクションを築き、現在に至ります。

初代理事長である通濟の時代は、鎌倉に構えた居所でコレクションは無料公開されていましたが、消防法の改正にともない展示ができなくなり、現在は所蔵品を東京国立博物館、九州国立博物館、そして慶應義塾ミュージアム・コモンズに寄託し、それぞれの機関で公開活用しています。

  • 日付

    2023年11月14日(火)18:00–20:30 *開場17:30

  • 場所

    慶應義塾大学三田キャンパス G-lab(東館6階)

  • 対象

    どなたでもご参加いただけます(先着80名(定員になり次第締切)/事前予約制)

    *ご予約は Peatix からお願いいたします。

  • 費用

    無料

  • お問い合わせ

登壇者

佐藤サアラ(常盤山文庫主任学芸員)
畑靖紀(九州国立博物館主任研究員)
三笠景子(東京国立博物館主任研究員)
松谷芙美(慶應義塾ミュージアム・コモンズ専任講師)

開会挨拶:池谷のぞみ(慶應義塾ミュージアム・コモンズ機構長)
司会:本間友(慶應義塾ミュージアム・コモンズ専任講師)

 

主催:慶應義塾ミュージアム・コモンズ

協力:公益財団法人常盤山文庫

関連コンテンツ

関係者