開催報告:シンポジウム「鑑定とは何か:江戸時代鑑定文化の再評価」

2022/05/19

 

2022年5月14日(土)、シンポジウム「鑑定とは何か:江戸時代鑑定文化の再評価」を三田キャンパス東館6F G-Labにて開催しました。

シンポジウムでは松田隆美KeMCo機構長の挨拶からはじまり、前半では、廣海伸彦氏(出光美術館主任学芸員)「狩野家の絵画鑑識――極(きわめ)の世界に偽詐多く、疑ひの世界に真理多し」、中村健太郎(帝京大学短期大学人間文化学科講師)「極札(きわめふだ)を極める」、佐々木孝浩(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授)「『でたらめだ』なんていわないで:筆跡鑑定というお仕事」の3つの講演が行われました。

後半のディスカッションと質疑応答では、書物史学、美術史学等の学問の領域をまたぎ広く「鑑定」を切り口に意見を交わしました。
「鑑定」の起源やその必要性、江戸時代に鑑定文化が花開いた理由等の大きな話題から、鑑定書の言い回しや、重鑑定(過去に鑑定された作品を重ねて鑑定すること)の理由など、深掘りした話題もとりあげ、現在の研究の状況と、「鑑定文化」研究のこれからに必要なことは何かを話し合いました。

 

本シンポジウムはYouTubeからアーカイブ配信をご覧いただけます。

シンポジウム「鑑定とは何か:江戸時代鑑定文化の再評価」

日時:2022年5月14日(土)13:30-16:15

場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館 6F G-Lab

登壇者:

廣海伸彦(出光美術館主任学芸員)/「狩野家の絵画鑑識――極(きわめ)の世界に偽詐多く、疑ひの世界に真理多し」

中村健太郎(帝京大学短期大学人間文化学科講師)/「極札(きわめふだ)を極める」

佐々木孝浩(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授)/「「でたらめだ」なんていわないで:筆跡鑑定というお仕事」

開会挨拶:松田隆美(慶應義塾ミュージアム・コモンズ機構長)

司会:松谷芙美(慶應義塾ミュージアム・コモンズ専任講師)

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