「書を極める」展シンポジウム|鑑定とは何か:江戸時代鑑定文化の再評価

喜んだり、がっかりしたり、鑑定結果を知るワクワクは今も昔も変わらないでしょう。
「書を極める:鑑定文化と古筆家の人々」展では、2021年に慶應義塾へ寄贈されたセンチュリー赤尾コレクションを中心に、筆跡鑑定を職務とした古筆家(こひつけ)の人々の活動と、鑑定文化を紹介しています。本シンポジウムでは、展覧会に連関しながら、古筆家に加えて、絵画の鑑定を主導した狩野派の活動にも視野を広げ、江戸時代の一つの文化事象として、鑑定を取り上げます。
鑑定は、古い書画の時代を見分け、作者を推定し、その格付けを行う行為です。鑑定家が、研究を重ね行った鑑定結果は、必ずしも真実でなくても、法則や理由があります。また、職務の中で蓄積された模本類は、今は現存しない作品の存在を教えてくれます。
鑑定を、一つ一つの結果だけではなく、それらが導き出された理由や過程を含めた、文化事象としてとらえることで、今まで見過ごされていた事実が見えてくるのではないでしょうか?
鑑定を切り口に、江戸時代の書画をめぐる活動への理解を深めるとともに、鑑定の研究から生まれる可能性や課題を探ります。

 

登壇者:

廣海伸彦(出光美術館主任学芸員)/「狩野家の絵画鑑識――極(きわめ)の世界に偽詐多く、疑ひの世界に真理多し」

中村健太郎(帝京大学短期大学人間文化学科講師)/「極札(きわめふだ)を極める」

佐々木孝浩(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授)/「「でたらめだ」なんていわないで:筆跡鑑定というお仕事」

開会挨拶:松田隆美(慶應義塾ミュージアム・コモンズ機構長)

司会:松谷芙美(慶應義塾ミュージアム・コモンズ専任講師)

 

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  • 詳細

  • 日付

    2022年5月14日(土)13:30-16:15(13:00-開場)

  • 場所

    慶應義塾大学三田キャンパス東館 6F G-Lab

    ※「書を極める」展会場と異なりますのでご注意ください

  • 対象

    どなたでもご参加いただけます(先着順(定員になり次第締切)/事前予約制)

    ご予約はこちら

    ※シンポジウムは後日アーカイブ配信いたします

  • 費用

    無料

  • お問い合わせ

    慶應義塾ミュージアム・コモンズ

主催:慶應義塾ミュージアム・コモンズ

協力:慶應義塾附属研究所斯道文庫

 

※シンポジウムの参加者は開催中の展覧会(「書を極める:鑑定文化と古筆家の人々」展)をご覧いただけます。

当日受付も可能ですが、確実な入館を希望される場合は事前予約をお願いします。

※シンポジウム会場(三田キャンパス東館)「書を極める」展会場(三田キャンパス東別館)は異なりますのでご注意ください。

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※シンポジウムは後日アーカイブ配信いたします

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