三原聡一郎
アーティスト
世界に対して開かれたシステムを提示し、音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、土、水そして電子など、物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するためのプロジェクトを国内外で展開中。近年、これまでの活動を「空気の芸術」として、振動、粒子、呼吸というカテゴリーに基づいたアーカイヴ実験をレシピの形式に基づいて進めている。主な個展に「空白に満ちた世界」(クンストラウム・クロイツベルク・ベタニエン、2013/京都芸術センター、2016)「土をつくる」(公開中 compost.mhrs.jp、2021– )、グループ展に「エナジーインルーラル」(国際芸術センター青森、2023)、「恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、2020)、「札幌国際芸術祭」(芸術の森有島旧邸、2014)、「サウンドアート—芸術の方法としての音」(ZKM、ドイツ、2012)など。展覧会キュレーションに「空白より感得する」(瑞雲庵、2018)。共著に「触楽入門」(朝日出版社、2016)。アルス・エレクトロニカ、トランスメディアーレ、文化庁メディア芸術祭、他で受賞。プリアルスエレクトロニカ2019審査員。NISSAN ART AWARD2020ファイナリスト。2022年より「3月11日に波に乗ろう」を共同主催。方法論の確立していない音響彫刻やメディアアート作品の保存修復にも近年携わっている。
撮影:山本糾|写真提供:青森公立大学国際芸術センター青森