[論文募集]The KeMCo Review 04(特集:プリンテッド・マター Printed Matter)


「The KeMCo Review」(ケムコ レビュー)は、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)の活動に関連する諸領域における、学内外の研究や実践の共有化を目的とする学術誌です。オープンアクセス誌としてオンラインで広く公開されます。(JSTAGE公開ページ:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/kemcoreview/)
2026年3月に刊行予定の第3号に掲載する論文・研究ノートを下記の通り募集いたします。
みなさまの研究、実践の成果を、この機会にぜひご共有くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
プロポーザル〆切=2025年6月9日(月) 原稿提出〆切=2025年8月31日(日)
1. 募集論文の種類
① 特集論文・特集研究ノート
特集のテーマは、「プリンテッド・マター(Printed Matter)」です。テーマ設定について詳しくは、「4. 特集について」をご参照ください。
② 一般論文、研究ノート
KeMCoの活動に関連する諸領域を対象とした論文および研究ノートを募集します。以下に主なトピックを示しますが、関連する投稿であれば幅広く受け付けます。
大学と文化財、展覧会、コレクション、オブジェクト・ベースト・ラーニング、コラーニング、オープン・エデュケーション、コミュニティとミュージアム、デジタル・ミュージアム、デジタル・ファブリケーション・ラボ、文化財関連情報、文化と情報技術、デジタル・アーカイヴ、デジタル・ヒューマニティーズ、オープン・サイエンス
特集論文・特集研究ノート/一般論文・研究ノート の別
- 特集論文
著者のオリジナルな研究・開発・実践等の成果をまとめた、特集に関連する著述であり、学術的貢献が十分に認められるもの。
- 特集研究ノート
著者のオリジナルな研究・開発・実践等の成果をまとめた、特集に関連する著述であり、今後の研究および実践を発展・活性化させる契機となるもの。
- 一般論文
著者のオリジナルな研究・開発・実践等の成果をまとめた、本誌の目的に関連する著述であり、 学術的貢献が十分に認められるもの。
- 研究ノート
著者のオリジナルな研究・開発・実践等の成果をまとめた、本誌の目的に関連する著述であり、 今後の研究および実践を発展・活性化させる契機となるもの。
2. 論文投稿のスケジュール
投稿を希望される方は、投稿資格※を確認の上、まずプロポーザルをご提出ください。投稿予定原稿が本誌の範疇に含まれるかを編集委員会で確認の上、ご投稿の可否をご連絡いたします。投稿が許可されましたら、本原稿をご投稿ください。本原稿は、査読者による審査を経て採録の可否を決定します。
※投稿資格者 1. KeMCo所員、2. 慶應義塾教職員および大学院生、3. 修士の学位を有する者もしくはこれと同等以上の研究者、4. 左記のものを投稿責任者とする著者グループ
- プロポーザルの提出〆切:2025年6月9日(月)
- プロポーザルへの回答:2025年6月16日(月)まで
- 本原稿の提出〆切:2025年8月31日(日)
- 査読結果の通知:2025年11月
- 刊行:2026年3月
※ 上記のスケジュールは、査読に要する時間や投稿希望者の数などにより変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
3. 論文投稿の方法
プロポーザル
下記フォームより、【著者氏名、所属、メールアドレス、投稿資格、投稿論文の種別、仮タイトル、アブストラクト(400字以内)】を提出してください。
https://forms.gle/ZyfEL4HbgHnoHUft5
本原稿
執筆要領に従って作成し、投稿フォームから原稿をアップロードしてください。
[投稿用テンプレートおよび投稿フォームは後日公開します]
4. 特集について
特集「プリンテッド・マター(Printed Matter)」
「プリンテッド・マター(printed matter)」は通常、印刷物と訳されますが、書籍から、雑誌や冊子、エフェメラと呼ばれる一過性の印刷物など、様々な形態と目的をもつ印刷物を想定することができます。
慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、2024年春に「エフェメラ:印刷物と表現」展(2024年3月18日~5月10日、展覧会カタログ『エフェメラ:印刷物と表現』2024年3月31日発行)を開催し、第二次世界大戦後、とりわけ1960年代以降の美術の中で、紙面を舞台に展開したさまざまな実験に着目しました。例えば、複数性をもち安価に手にできる媒体を敢えて選ぶ表現者たちの姿勢は、新しい作品の在り方への挑戦でもありましたが、2020年代の現在から振り返って見ると、印刷物の社会的な機能や、メディアとしての位置付けを通して50年の時代の変化を示すものでもありました。
高度にデジタル化が進展した今日の社会において、印刷することの意味、在り方自体が根本的に変化していると言わざるを得ません。印刷物が担ってきた、情報を伝達し、知を蓄え伝えるものとしての役割に大きな変化が訪れています。一方、印刷物に対して非常に鋭敏な感覚を持って臨み、それをメディアとして表現を展開する表現者たちもいます。そうであるならば、現在は、印刷物について改めて考えを巡らすにふさわしい時機なのではないでしょうか。さらには、「プリンテッド・マター」をより広義に捉え、プリントされたもの、印されたものを巡る様々な議論を展開することも可能ではないでしょうか。
このような背景から、The KeMCo Review の第4号では、「プリンテッド・マター」を特集として設定し、プリンテッド・マターに接続する国内外の実践や研究を広く参照し議論する機会とします。
大学だけではなく、ミュージアム、ライブラリ、アーカイヴ等の文化機関をはじめ、幅広いフィールドにおける様々な研究、実践の分析と知見の共有等を歓迎します。
皆様の実践、研究の成果をこの機会にぜひご共有くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。