[論文募集]The KeMCo Review 02(特集:パブリック・ヒューマニティーズ)

The KeMCo Review 02 論文募集

「The KeMCo Review」(ケムコ レビュー)は、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)の活動に関連する諸領域における、学内外の研究や実践の共有化を目的とする学術誌です。

2024年3月に刊行予定の第2号に掲載する投稿論文を下記の通り募集いたします。
みなさまの研究、実践の成果を、この機会にぜひご共有くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

プロポーザル〆切=2023年7月17日(月) 原稿提出〆切=2023年9月30日(土)
※ プロポーザル〆切を延長しました(2023-6-29)

 

論文募集PDFファイル投稿規程執筆要領

1. 募集論文の種類

特集論文・特集研究ノート
特集のテーマは、「パブリック・ヒューマニティーズ」です。テーマ設定について詳しくは、「4. 特集について」をご参照ください。

一般論文、研究ノート
KeMCoの活動に関連する諸領域を対象とした論文および研究ノートを募集します。以下に主なトピックを示しますが、関連する投稿であれば幅広く受け付けます。一般論文と研究ノートの別については、投稿規程をご参照ください。

 

コモンズ、大学と文化財、展覧会、コレクション、オブジェクト・ベースト・ラーニング、コラーニング、オープン・エデュケーション、コミュニティとミュージアム、デジタル・ミュージアム、デジタル・ファブリケーション・ラボ、文化財関連情報、文化と情報技術、デジタル・アーカイヴ、デジタル・ヒューマニティーズ、オープン・サイエンス

2. 論文投稿のスケジュール

投稿を希望される方は、投稿資格※を確認の上、まずプロポーザルをご提出ください。投稿原稿が本テーマの範疇に含まれるかを編集委員会で確認の上、ご投稿の可否をご連絡いたします。投稿が許可されましたら、本原稿をご投稿ください。本原稿は、査読者による審査を経て採録の可否を決定します。

 

  • プロポーザルの提出〆切:2023年7月17日(月)
  • プロポーザルへの回答:2023年7月21日(金)頃まで
  • 本原稿の提出〆切:2023年9月30日(土)
  • 査読結果の通知:2023年11〜12月
  • 刊行:2024年3月

 

※投稿資格者
1. KeMCo所員、2. 慶應義塾教職員および大学院生、3. 修士の学位を有する者もしくはこれと同等以上の研究者、4. 左記のものを投稿責任者とする著者グループ

※ 上記のスケジュールは、査読に要する時間や投稿希望者の数などにより変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

3. 論文投稿の方法

プロポーザル
下記フォームより、【著者氏名、所属、メールアドレス、投稿論文の種別、仮タイトル、アブストラクト(400字以内)】を提出してください。
https://forms.gle/D81qjWKCByKuFavi7

 

本原稿
執筆要領に従って作成し、投稿フォームから原稿をアップロードしてください。
https://forms.gle/idq6q8Xnxi4e5PES6

4. 特集について

 

The KeMCo Review 02 特集 「パブリック・ヒューマニティーズ」

 

近年、「パブリック・ヒューマニティーズ」という言葉で語られる、パブリックな視点に根ざした人文学分野の活動が多様に展開しています。「パブリック・ヒューマニティーズ」の定義や解釈は広範囲にわたるものの(Susan, S. 2022)、実践に重きを置く姿勢を共有しながら(Jacobson, M. F. 2020)、例えば欧米では、学際的な側面をもつひとつの学問領域として認識され、専門的に学べる学科やプログラムが多くの機関で提供されています(May-Curry, M. & Oliver, Y. 2023)。ここ日本では、デジタル・ヒューマニティーズの勃興と呼応するかたちで、歴史研究における専門知のあり方を問い直す試み(岡本 2022)やデジタルデータを広く社会にオープンにしていく取り組み(後藤 2019)、デザイン研究と交差させた展開(宮北 2019)など、理論と実践、双方の観点から議論が進んでいます。

この広義のパブリック・ヒューマニティーズはまた、いわゆる「アカデミア」に捉われないことを前提としつつ、ゲーム、ポッドキャスト、映画、漫画、舞台、展示、クラウドソーシング、SNSなど、幅広くそして新しいメディアをその領域に取り込みながら展開しています。また、そのフィールドは大学や学校、GLAM(Galleries、Libraries、Archives、Museums)などの教育・文化機関を超えて、地域やコミュニティ、そしてデジタル空間にも広がり、さまざまな人々が複合的な視座の元に知識を協働で創造していく活動が行われています​​(Noiret et al. 2022, Cauvin, T. 2022)。

慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、慶應義塾内外の教員や学生とのコラボレーションのもと、展覧会、ワークショップ、現代アート・プロジェクト、デジタル・アーカイヴの設計などを通して、パブリック・ヒューマニティーズに接続する実践を行ってきました。2023年に民族学考古学研究室とともに開催した「構築される『遺跡』」展では、展覧会参加者から寄せられた問いを会場に展開し、展示された遺物について、また「遺跡」という枠組みについて企画者と参加者の対話を生み出すことを試みました。2018年から継続している現代美術家山田健二氏とのプロジェクト「Mita Intercept」では、キャンパスで活動する教職員や、三田という地域に集う人々の語りを元に、映像インスタレーション作品を造形しています。また、KeMCoが設計と運用に携わるデジタル・アーカイヴ「Keio Object Hub」では、所蔵資料情報のオープンデータ化とその活用に取り組んでいます。

このような背景から、The KeMCo Review の第2号では、パブリック・ヒューマニティーズを特集として設定し、国内外の実践や研究を広く参照する機会とします。
大学だけではなく、ミュージアム、ライブラリ、アーカイヴ等の文化機関をはじめ、幅広いフィールドにおけるパブリック・ヒューマニティーズに接続するさまざまな取組を歓迎します。

皆様の実践、研究の成果をこの機会にぜひご共有くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

Smulyan, Susan. 2022. ‘Why Public Humanities?’ Daedalus 151 (3): 124–37.
Jacobson, Matthew Frye. 2020. ‘Afterword: The “Doing” of Doing Public Humanities’. In Doing Public Humanities. Routledge.
May-Curry, Michelle, and Younger Oliver. 2023. ‘Approaches to Training in the Public Humanities’. Washington D.C.: National Humanities Alliance.
岡本充弘. 論点開示(小シンポジウム1 パブリックヒストリー:西洋史研究者への問いかけ). 2022. 日本西洋史学会(2022年5月22日)
後藤真. “歴史のデータは誰のものか─DigitalHistoryがもたらす未来とは”. パブリック・ヒストリー入門―開かれた歴史学への挑戦. 東京, 勉誠出版, 2019, pp. 372-387​​.
宮北剛己. インターネット前提時代におけるパブリック・ヒューマニティーズへの挑戦. 慶應義塾大学DMC紀要. 2019, vol. 6, no. 1, pp. 82–92.
Noiret Serge, Tebeau Mark, and Zaagsma Gerben. 2022. Handbook of digital public history. De Gruyter Oldenbourg.
Cauvin, Thomas. 2022. Public History: A Textbook of Practice. New York: Routledge.

 

5. 編集委員会

委員長 池谷 のぞみ(ミュージアム・コモンズ機構長、文学部 教授)

渡部 葉子(ミュージアム・コモンズ 副機構長、アート・センター 教授)
佐々木 孝浩(斯道文庫 教授)
安藤 広道(文学部 教授)
佐々木 康之(文学部 准教授)
大川 恵子(メディアデザイン研究科 教授)
都倉 武之(福澤研究センター 准教授)
本間 友(ミュージアム・コモンズ 専任講師)

6. その他・問合せ先

投稿規程 執筆要領

 

お問合せ先
The KeMCo Review 編集部(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 Tel. 03-5427-2021 Fax. 03-5427-2022
Email: kemco-review-group@keio.jp