慶應義塾史展示館 第1回企画展
慶応四年五月十五日――福澤諭吉、ウェーランド経済書講述の日
慶応4年5月15日、西暦1868年7月4日土曜日。この日、上野の寛永寺境内で、旧幕府方の彰義隊と新政府軍の間で激しい戦闘が起こり、本郷付近からはアームストロング砲などの砲撃が加えられ、その轟音は江戸中に鳴り響いた。
その混乱の中、芝新銭座の慶應義塾では、土曜日午前の時間割通りに、福澤諭吉が、フランシス・ウェーランドのPolitical Economyの教科書を手に、塾生たちに平常通り授業を行った。――
この故事は、日本に蘭学が興って以来、脈々と続いてきた日本における洋学の伝統が途絶えようとしていたこの日、慶應義塾が洋学の灯を後世へと繋いだ逸話として、今日でも語り継がれている。
果たしてこの逸話はどのような語られ、どのような意味を与えられてきたのか。コロナ危機を経験し、学問の意味が問われる今、改めて慶應義塾の精神的な原点であるこの逸話を深めてみたい。
詳細
日付
2021/7/5(月)~
2021/9/11(土)※2021/10/9(土)まで会期延長10:00~18:00(日・祝 及び8/2~8/7は休館)
場所
福澤諭吉記念慶應義塾史展示館(慶應義塾三田キャンパス内 慶應義塾図書館旧館 2 階)
対象
どなたでもご覧いただけます
(当面の間は入場制限を実施するためwebでの事前申込をお願いしています)
費用
無料
お問い合わせ
福澤諭吉記念慶應義塾史展示館
電話 03-5427-1200
メール info@history.keio.ac.jp