開催報告:KeMCo国際シンポジウム|本景——書物文化がつくりだす連想の風景
2021/06/07
2021年5月29日(土)、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)グランド・オープン記念企画「交景:クロス・スケープ」の企画の一つとして、KeMCo国際シンポジウム|本景——書物文化がつくりだす連想の風景がオンラインにて開催されました。
シンポジウムは伊藤塾長の挨拶から始まり、海外からはクリスチャン・イエンセン氏(大英図書館前収書・司書部長)、アレクサンドラ・ギレスピー氏(トロント大学副学長)、アレッサンドロ・ビアンキ氏(ボドリアン日本研究図書館 館長)を、慶應義塾からは佐々木 孝浩氏(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授)、徳永聡子氏(慶應義塾大学文学部教授)、松田隆美(KeMCo 機構長/慶應義塾大学文学部教授)が登壇し、様々な専門分野と知的観点から書物の文化的価値の考察が発表されました。
後半のパネルディスカッションでは、現代における書物のデジタル化(デジタルツールでの閲覧・調査)と保たれるべきフィジカル性(実際に手にすること)の両立という、今後の書物の在り方も問われました。シンポジウム全体を通じて、様々な専門的観点からの書物の意義を再検討することで、後世に遺されるべき文化財としての書物の姿を見出すことができました。