青木野枝

彫刻家

1958年 東京都生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、工業用の鉄板をパーツに溶断し、溶接して組み上げるシンプルな作業を繰り返すことで完成する作品を制作。それらは素材本来の硬質感や重量感、さらには彫刻=塊という概念からも解放され、作品の置かれた空間を劇的に変化させる。近年は石鹸、石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。1997年より版画を継続して出版している。主な個展に「Mesocyclone」(2021年、ANOMALY)、「霧と鉄と山と」(2019年、府中市美術館)、「ふりそそぐものたち」(2012年、豊田市美術館)など。2021年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

撮影:永野雅子 Courtesy of the artist and ANOMALY

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