冨井大裕

美術家

1973年新潟県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。活動初期の石膏による小さな人型の作品を経て、スーパーボール、クリップ、鉛筆、ハンマーなど、多種多様な既製品を用いて立体作品を構築する作品スタイルへと移行。並べる、重ねる、束ねる、折り曲げるといったシンプルな手法によって、既製品を本来の意味や機能から解放し、彫刻の新たなあり方を探求し続けている。X(旧Twitter)にて毎日発表される「今日の彫刻」などと併せ、既存の展示空間や制度を批評的に考察する活動も行う。主な展覧会に「横浜トリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR 世界はどこまで知ることができるか?」(横浜美術館/日本郵船海岸通倉庫、2011年)、「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(東京都現代美術館、2011年)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋-日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、東京/韓国国立現代美術館、ソウル)、「Re construction 再構築」(練馬区立美術館、2020年)など。2023年には個展「みるための時間」(新潟市美術館)、「今日の彫刻」(栃木県立美術館)を開催。現在、武蔵野美術大学教授。

Photo©️Kuge Yasuhide

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