KeMCo講座 ミュージアムとコモンズ

ミュージアム・コモンズ設置講座として、2020年度からKeMCo講座を開講します。

 

本講義の履修を希望する方は、ガイダンスのビデオを視聴し、アンケートに回答してください。

※ 2020.4.17現在、履修システムの履修欄に「不許可」と表示されるケースがありますが、システムエラーです。
週末に修正される予定ですので、そのまま登録いただいて問題ありません。

ガイダンス ビデオ(35分)の視聴アドレスkeio.jpログインが必要です)

(2020年4月17日更新)

 

2020年度のKeMCo講座(秋学期)

ミュージアムとコモンズ

 オブジェクトとのインタラクション:オブジェクトを読む、語る、つくる」

 

本講義では、「大学における様々なコミュニティが作品を起点として交流し、実空間とデジタル空間が接続する場」として設計される、慶應義塾のあらたなミュージアム「ミュージアム・コモンズ」における実践を下敷きとして、「オブジェクト・ベースト・ラーニング」「古典を読み解く」「デジタル・オブジェクトと実空間」の3つの視点から、文化財や資料といった「オブジェクト」とのインタラクションについて考えます。

 

「オブジェクト・ベースト・ラーニング」:目の前の作品・資料などのオブジェクトを自分がどのように捉えているのかを知る/オブジェクトを読み、分析し、それを共有するための方法を学ぶ

「古典を読み解く」:オリジナルのオブジェクトが、時代を超えて、人の手によって模倣/二次創作されることによって受け継がれる方法を知る/展示や収蔵とは異なる、制作という行為の中での作品継承について考える

「デジタル・オブジェクトと実空間」:オブジェクトに関わるデジタル技術を知る/デジタル空間で生まれた、もしくは移転されたオブジェクトとどのようにインタラクションするのかを考える

 

授業の計画:

第 1 回 イントロダクション

講座全体の構成や今後の授業進行などを案内するとともに、「ミュージアム・コモンズ」とは何か、その基本コンセプトについて解説する。

第 2 回 オブジェクトを読む

目の前のオブジェクト=モノにどうアプローチするか、ワークシートを用いて実践的な導入を行う。

第 3 回 オブジェクトとテキスト

テキスト・リーディングとオブジェクトを記述することについて考える。

第 4 回 オブジェクトを語る

オブジェクトから読み出された様々な物語をどのように蓄積し共有していくのかを、アーカイヴやドキュメンテーションの観点から考察する。

第 5 回 オブジェクトの読解と背景

再びワークシートに立ち返りながら、モノを通してのコミュニケーションについて取り組む。

第 6 回 日本美術を解読する

東洋の美術は古くから「写す」ことが創作と結びついてきた。「写す」を切り口に日本美術の見方を学ぶ。

第 7 回 古典から解読する

センチュリー文化財団のコレクションの実作例やデジタル技術を用いた二次創作など、ミュージアム・コモンズの活動に関わる「写し」の問題を考える。

第 8 回 古典籍を解読する

江戸時代、書物を中心とする古い筆跡である「古筆」を尊重する風が生まれ、それをとりまく様々な文化事象が発達した。センチュリーコレクションの実作例から「古筆文化」について解説する。

第 9 回 古典とデジタル技術のインターフェイス

AIくずし字認識など機械学習の実践を例に、デジタル技術と古典籍研究をめぐる動向について考える。

第 10 回 サイバー・フィジカル・システム

実空間とデジタル空間をつなげる情報技術について、情報工学の専門家を講師に迎えて学ぶ。

第 11 回 デジタルアーカイヴの手触り

デジタル・オブジェクトによって構成されたデジタルアーカイヴと実空間との接続を軸として、デジタル・アーカイヴにおける手触りの問題について考える。

第 12 回 オープンサイエンス時代の文化資源のあり方

文化資源の形成、発展と変容について、人·モノ·データそれぞれの観点から多元的文脈で読み解く。

第 13 回 まとめ:オブジェクトを読む、語る、つくる

 

担当教員:

本間 友松谷 芙美宮北 剛己渡部 葉子

 

※ 受講希望者は、ガイダンスに出席することを原則とします。出席できない場合は、ガイダンスの映像をオンラインで公開するので、内容を確認の上受講してください。*

 

※ 本設置講座は、慶應義塾大学学部、研究科の正規在籍者のみを対象としています。学外の方の履修・聴講はできません。