KeMCo講座 ミュージアムとコモンズ

ミュージアム・コモンズ設置講座として、2020年度からKeMCo講座を開講しています。

 

本講義の履修を希望する方は、ガイダンスのビデオを視聴する必要があります。

 

ガイダンス日時:

2021年3月31日 (水)5限

オンライン/リアルタイム/zoom

【アーカイヴ配信】https://youtu.be/6ByDbmUcBhU

↓ 講座を受講された方は、下記フォームからメールアドレスとお名前をご連絡ください。

https://forms.gle/1biFUsF5pG65tP149

2021年度のKeMCo講座

私たちの周囲にあるモノ(オブジェクト)は、それぞれに異なる形をもち、さまざまな意味や歴史を内包しています。そして、オブジェクトをどのように捉え、そこからなにを見いだすかは、相対するひと毎に異なり、オブジェクトはインタラクションの度に違う姿を見せます。

本講義では、「大学におけるさまざまなコミュニティが作品を起点として交流し、実空間とデジタル空間が接続する場」として設計される、慶應義塾のあらたなミュージアム「ミュージアム・コモンズ」をフィールドとし、オブジェクトを前にした実習、ディスカッションやデジタル・ツールを使ったクリエイションを交えながら、フィジカル/デジタル・オブジェクトとのインタラクションについて学びます。

本講義は、対面での開講となります。段階的に学びを深めていくため、春・秋両学期の履修を推奨します。

 

春学期

ミュージアムとコモンズⅠ フィジカル/デジタル・オブジェクトとのインタラクション」

 

ミュージアム・コモンズでの展覧会や、三田キャンパスの文化財を活用しながら、Object-based Learning の手法を実践的に学ぶとともに、メディアとアート、デジタル・アーカイヴなどのトピックを通じて、フィジカル/デジタル・オブジェクトの境界についてディスカッションします。

 

授業の計画:

第 1 回 オブジェクトとのインタラクション(イントロダクション)

授業の進めかた、全体テーマの確認。

第 2 回 オブジェクトを/から学ぶ Object Based Learning(OBL)入門

OBLとは何か。実際のワークも交えながら初めの一歩を学ぶ。

第 3 回 オブジェクトを見る:集景 Object Based Learningの実践-1

ミュージアム・コモンズの展覧会「集景」を実際に見学し、OBLのワークを行う。

第 4 回 集景をベースとしたディスカッション Object Based Learningの実践-2

前週のワークを発展させ、ディスカッションを通して、OBLの実践を行う。

第 5 回 オブジェクトを見る:(西洋)文字景

三田メディアセンターの展覧会「(西洋)文字景」を実際に見学し、OBLのワークを行う。

第 6 回 オブジェクトを見る:文字景

ミュージアム・コモンズの展覧会「文字景」を実際に見学し、OBLのワークを行う。

第 7 回 文字景をベースとしたディスカッション

前週のワークを発展させ、ディスカッションを通して、OBLの実践を行う。

第 8 回 デジタル・ワールドのオブジェクト

ミュージアム・コモンズや、展覧会「交景」で用いられるデジタル・テクノロジーについて学ぶ。ミュージアムや展覧会を支える技術、その背後にある考え方とは?

第 9 回 デジタルとフィジカルの接面

フィジカルとデジタルを行き来し、揺れ動くオブジェクト。インターネット前提社会において、私たちはどのように二つの世界のオブジェクトと関わりあうのか。各種事例とともに人とオブジェクトのリアルな接点を探る。

第 10 回 Keio Object Hub ハンズオン実習

慶應義塾所蔵の文化財を様々なかたちでデジタル公開していく「Keio Object Hub」。今回は「交景」を題材に、その役割や技術を実習を交えて学ぶ。

第 11 回 メディアとアート-1 デジタルと表現、マテリアリティの展開

現代アートにおけるデジタル・テクノロジー/メディアとの融合の軌跡を概観し、メディアアートを中心としたデジタルと表現、アートのマテリアリティについて学ぶ。

第 12 回 メディアとアート-2 ディスカッション

前週を踏まえて、アートとデジタル・テクノロジー/メディアについてのディスカッションを行う。

第13回 まとめ

 

秋学期

ミュージアムとコモンズⅡ フィジカル/デジタル・オブジェクトとのインタラクション」

 

Object-based Learningの実践を深めるとともに、デジタル・オブジェクトの役割について考えながら、デジタル化のさまざまな技法について実習形式で学びます。

 

授業の計画:

第 1 回 Object-based Learning(OBL)について/フィジカル・オブジェクトとデジタル・オブジェクト(イントロダクション)

OBLとは何か、改めて確認するとともに、フィジカル/デジタル・オブジェクトの相互的関係についてディスカッションする。

第 2 回 オブジェクトを読む/語る-1

大山エンリコイサム作品《FFIGURATI #314》を巡って、多様な専門領域をもつ講師が、同じ作品を異なった観点から記述し、語り、対話する。

第 3 回 オブジェクトを読む/語る-2

前週を受けて、同作品を巡るワークを行う。OBLの記述シートの使用も視野に入れつつ、対話にひらくところに重点を置く。

第 4 回 オブジェクトを読む/語る-3(ゲストトーク)

同じ作品を巡って、更に別の立場からの語りと対話を実践する。

第 5 回 オブジェクトの修復・保存-1:修復展にみるフィジカルとデジタル

修復展を実際に見学し、OBLのワークを行う。また、修復・保存という実践のなかでデジタル技術がどのような役割を果たすのか考える。

第 6 回 オブジェクトの修復・保存-2:修復展をベースとしたディスカッション

前週の見学を踏まえて、ディスカッションを行う。特に、修復・保存におけるデジタル・オブジェクトの可能性について考察する。

第 7 回 オブジェクトの修復・保存-3:オブジェクトの修復・保存とテクノロジー

文化財の修復には、オブジェクトの素材、技術の解明が必須で、その解明にテクノロジーが活用されている。修復の実例から、修復におけるオブジェクトの分析の方法を学ぶ。

第 8 回 デジタル-フィジカルを繋ぐ技法

高度に情報化された社会のなかで、オブジェクトはどのように発展し、あるいは変容していくのか。最先端の研究動向を交えて、実空間とデジタル空間が「繋がる」ことで生じた事象・変化を概観しつつ、その可能性を展望する。

第 9 回 デジタル・ヒューマニティーズ:イントロダクション

昨今、文学や歴史学、美学などの人文学研究をとらえる新たな視座として「デジタル・ヒューマニティーズ(人文情報学)」という分野が注目されている。本講義を含め、ここから4回は、講義と実習をブレンドしながら、デジタル・ヒューマニティーズの基礎的な考え方や手法、技術について学ぶ。

第 10 回 デジタル・ヒューマニティーズ実習(1):Texts and Images

文字・画像資料のデジタル化を通じて、人文学はどのように拡張されてきたのか。その歴史的変遷にはじまり、私たちの考え方や学問、社会に対する影響、そして具体的な手法に至るまでを体系的に学ぶ。

第 11 回 デジタル・ヒューマニティーズ実習(2):3D 

文化財の記録・保存目的のみならず、VRやARをはじめとするヴァーチャル・ミュージアムでの活用も進んでいる三次元(3D)表現。本回では、3Dの可能性について、受講生とともに考究する。

第 12 回 デジタル・ヒューマニティーズ実習(3):Linked Open Data

文化財をはじめ、人類数千年の歴史のなかで蓄積されたきたモノ・コトは、如何にして共有されえるのか。ミュージアム・コモンズでも取り組んでいるLinked Open Data(展開)を軸に、グローバルなデータ空間の仕組みと利活用について学ぶ。

第13回 まとめ

 

 

担当教員:

本間 友松谷 芙美宮北 剛己渡部 葉子長谷川紫穂

 

※ 受講希望者は、ガイダンスに出席することを原則とします。出席できない場合は、ガイダンスの映像を後日公開するので、内容を確認の上受講してください。

※ 本設置講座は、慶應義塾大学学部、研究科の正規在籍者のみを対象としています。学外の方の履修・聴講はできません。