河口龍夫
美術家
1940年兵庫県生まれ。1962年多摩美術大学卒業。筑波大学名誉教授。1965年「グループ〈位〉」を結成・活動の頃から注目を集め「第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ 人間と物質)」(1970年、東京都美術館他)などに出品。1989年には「大地の魔術師たち」(パリ、ポンピドゥセンター)に参加。1960年代から現在に至るまでたゆみない制作活動を展開している。その傍ら、筑波大学を始め、数々の大学で教鞭をとり、常に教育活動にも携わってきた。1960年代の作品発表の初期から「関係」をテーマとし、その探求は現在にまで続く。河口の制作は「見えるもの」「見えないもの」を問い、鉄・銅・鉛などの金属、化石や貝、植物の種子など様々なモノを用いながら、モノの本質に向き合い、「関係」についての思考を続けている。近年の国内の主な個展に、黒部市美術館「河口龍夫 ーちのこうやー」(2018年)、慶應義塾大学アート・センター「SHOW-CASE project No. 4 河口龍夫 鰓呼吸する視線」(2020年)、「Artist Voice I: 河口龍夫 無呼吸」(2021年)など。