慶應義塾大学主催
「レジリエンス」としてのグアテマラ・マヤの衣文化
―着て・見て・たどる伝統織物の現在
慶應義塾大学三田キャンパスで開催される、グアテマラ・マヤの衣文化について学ぶ国際ワークショップを紹介します。皆さまぜひ奮ってご参加ください。
日付
2024年12月21日(土)13:30-16:30(13:00開場)
場所
慶應義塾大学三田キャンパス G-Lab(東館6階)
対象
定員80名 入場無料/要参加申し込み
件名に「WS参加希望」と書き、keioguatemalatextile*gmail.com(*を@に置きかえてください)まで電子メールでお申し込みください、先着80名まで受け付けます(締め切り12月18日)
費用
無料
お問い合わせ
慶應義塾大学法学部 本谷研究室
keioguatemalatextile@gmail.com
マヤ先住民族の色鮮やかな衣裳が虹の美しさになぞらえられる中米の国グアテマラ。2020年秋と2023年春、大阪の国立民族学博物館で開催された二つの特別展:「先住民の宝」と「ラテンアメリカの民衆芸術」では、グアテマラ・マヤの女性たちによる「伝統衣裳を創る・守る」いとなみにフォーカスした展示がおこなわれ好評を博しました。そこでこのたびはこの特別展に協力していただいた二人の女性を招聘し、東京の慶應義塾大学三田キャンパスにて、グアテマラ・マヤの衣文化について学ぶ国際ワークショップを開催します。会の前半では、特別展での展示を振り返り、「レジリエンス(回復力)」という視座からグアテマラのマヤ民族の衣文化が直面している問題と、その解決のための試みについて学びます。後半では、伝統的な後帯機(こうたいばた)や手刺繍の技術を見学し、女性用民族衣裳や織物を手にとりながら、マヤの民族衣裳の世界を体験します。本ワークショップを通じて、グアテマラのマヤ先住民族の貴重な衣文化に理解を深めていただければ幸いです。
プログラム *日本語とスペイン語を使用、スペイン語には逐次通訳がつきます
・13:00-13:30 受付
・
・13:30-13:35 開会のあいさつ
・
・13:35-13:45 趣旨説明
・
・13:45-14:05 報告1
・異文化展示から異文化支援へ:博物館によるグアテマラの衣裳資料活用の試み
・鈴木紀(国立民族学博物館 教授)
・
・14:05-14:35 報告2
・織物と衣の集団的知的財産権を守る、マヤ女性の織り手たちの戦い
・アンヘリーナ・アスプアック・コン(グアテマラ共和国・サカテペケス県知事)
・
・14:35-15:05 報告3
・伝統衣裳の復興と発展-スンパンゴ村の女性たちと日本企業チチカカによるハッピープロジェクトを通じて
・イルマ・クラリベル・レイナ・ミランダ(グアテマラ大統領夫人社会事業局 元職員)
・
・15:05-15:25 報告4
・「レジリエンス」としてのグアテマラ・マヤの織りと装い
・本谷裕子(慶應義塾大学 教授)
・〈休憩〉
・15:40-16:10
・着て・見て・たどるグアテマラ・マヤの伝統衣裳:後帯機とさまざまな集落の女性用衣裳の紹介、スンパンゴ村の手刺繍実演
・
・16:10-16:30 質疑応答
・
・16:30 終了
講師プロフィール
アンヘリーナ・アスプアック・コン氏(Sra. Angelina Aspuac Con)
グアテマラ共和国・サカテペケス県知事(2024年12月現在)。2016年にコーディネーターとして「女性の織りてたちの全国運動」(El Movimiento Nacional de Tejedoras)を組織し、2022年の国際先住民女性の日(9月5日)に、マヤ女性たちの創造品(織物と衣裳)の知的財産権保護法案をグアテマラ共和国議会に提出した。この法案の承認は、国連や米州人権裁判所をはじめとする国外の開発援助機関からも注目されている。
イルマ・クラリベル・レイナ・ミランダ氏(Sra. Irma Claribel Reyna Miranda)
グアテマラ大統領夫人社会事業局のファシリエーターとして、刺繍をはじめとする手仕事の指導をおこない、女性の経済的自立の支援をおこなう。2012年から7年間にわたり、日本企業チチカカとの「ハッピープロジェクト」を成功させたのち、現在は手刺繍と織物の商品開発をおこなうコーディネーターとして活躍している。
チラシは こちら
主催
慶應義塾大学
科学研究費助成事業学術変革領域研究(A)「マヤ文明の起源・盛衰と気候変動の考古・歴史学研究」(課題番号24H02192)
科学研究費助成事業基盤研究B「ラテンアメリカの民衆芸術に関する文化人類学的研究」(課題番号23K20565)